夫につられて私がももクロファンになったわけ

モノノフ夫との出会いとももクロのファンとしての生活記録

妊娠28週目の突然の痒み、妊娠性痒疹との戰い

4月の終わり、すでに有休合わせて取った産休に入ってまもなく、妊娠後期に突然全身が痒くなる疾患にかかりました。一時はあまりの痒さに夜も眠れなかったのですが、妊娠36週に入った現在ではかなり改善したので、記録のために改善するまでの経緯を書いてみようと思う。

 

・初期(妊娠28週 首のみ)

突然、首が痒くなる。虫刺されか、ちょっと普段と違う試供品の化粧水が合わなかったのかと思い、よく洗っていつもの化粧水をつけ直して就寝。しかし、夜中もずっと痒みがつづきあまりよく眠れなかった。翌朝になって鏡をみると、首の赤みが広がっていた。

運の悪い事にその日から10日間のゴールデンウィークで、医療機関は軒並み休み。それでもその時はまだそこまで深刻に考えておらず、治らなかったら病院に念のために行こう、くらいに思っていた。

ところが痒みは徐々に悪化していく。

・中期(妊娠29週 首、腹、乳房)

首だけだった痒みは気がつけば耳の裏や腹、乳房に広がっていた。流石におかしいと思い、ネットで調べると、妊娠後期に突然全身が痒くなる原因不明の疾患に悩む人がかなりいることがわかった。特に夜になると痒みが増す傾向があり、眠れない。どのような痒みかというと、皮膚に何かチクチクする、例えば犬の毛のようなものがまとわりついていて、拭っても拭っても取れない感じだ。

調べた結果、皮膚科でぬり薬を処方して貰うのが良さそうであるほか、クチコミやAmazonのレビューを参考にしたところ、

アルテニーニ ローションというヨモギを使った化粧水が有効そうだということがわかった。また、瞬発的に効き目があるのはウナコーワクール とのこと。

ゴールデンウィーク明けまではこのヨモギローションとウナクールに頼るしかなさそうだ。ヨモギローションは全身用の化粧水で、ヨモギエキス、ビワ葉エキス配合。痒い部分につけるとハッカのようにスーッとした清涼感があり、気持ちがいい。確かに痒みが引いていく感じがする。特に風呂上がりにつけると効果的だった。だがそれもつけてからしばらくすると効き目が薄れていく。眠る頃にはまたあのチクチクとした痒みに襲われる。そんな時はウナクールを塗って誤魔化し、どうしても治らない場合は夜中に再度シャワーを浴びてヨモギローションを塗っていた。

他の人のブログやクチコミによると、患部が赤くただれて痒くてもかけず、気が狂いそう・・・という例もあったが、私の場合は痒みのある箇所も見た目は特に変化なく、最初に首が赤くなったくらいだった。見た目は変化ないが痒い、状態だ。

待ちに待ったゴールデンウィーク明けになり、早速近所の皮膚科に予約を入れて行った。医者に事情を話すと「たまにそういう症状ありますね。出産すれば治りますよ」とのんびりした見解を聞かされる。

出産、、、したら?

いや待て、予定日まであと何日、いや何週間あると思っているのだ!残り5週間、1ヶ月以上もこのまま眠れないくらい痒い日々を過ごせというのか…。

とにかく痒くて眠れないと半泣きで訴えたところ、痒みがひどい時につけるぬり薬と寝る前に飲む飲み薬を処方してくれた。

ぬり薬は「フエナゾール軟膏」と「マイザー軟膏」をあわせたもので抗炎症剤、飲み薬は「ポララミン」で抗ヒスタミン作用を有するアレルギーを抑える薬だった。ポララミンは眠気を引きおこす副作用があるとのこと。眠れない身としてはむしろありがたい。

一筋の希望の光が見えた気持ちで帰宅し、その夜からぬり薬と飲み薬を試した。

結果、、、相変らず夜間の痒みは治らず。

薬が効くまでに数日かかる可能性も考え何日か我慢してみたものの、2週間分と聞いていた塗り薬は3、4日でなくなった。痒みの箇所はさらに広がり、背中、尻、腕全体、脛と、代わる代わる痒くなる状態に。この頃は妊娠30〜31週頃で、出産しないと治らないという事実に絶望していた。

・後期(妊娠31週 顔、頭以外の全身)

ぬり薬がなくなり、症状も全く改善しないため再度同じ病院に行ったところ、「なんでよくならないんでしょうね」と医者も首をかしげる。ネットで調べていたので「妊娠性痒疹ですか?」と聞くと「多分そうですね」と曖昧な答え。

ぬり薬を「アンテベート軟膏」と「アズノール軟膏」(同じ功能でやや強いらしい)に変えて、飲み薬のポララミンは1日最大で6錠まで飲んでいいと多めに処方してくれた。ポララミンは妊婦でもokらしい。

今度こそ…という前向きな気持ちと、どうせまた効かないという諦めの気持ちが合わさった状態で迎えたその日の夜。ぬり薬は前回よりはマシ程度に効き目があるか、、飲み薬は夕飯後と寝る前に1錠ずつ飲んでみたところ、1時間か2時間は続けて眠れるようになった。

が、相変わらず、即効性はなく、シャワーとヨモギローション、駄目押しのウナクールに頼りまくっていた。この頃は朝、昼間、夕方、夜、明け方と1日5回シャワーを浴びていた。そして、完全に昼夜逆転した生活(なぜか、夜が明けて明るくなってからの方がよく眠れた)が通常になっており、このまま騙し騙し出産を迎えるしかないのかも、と腹をくくった。

同時に、他にいい薬や食べ物はないかとネットで情報を集めていたところ、同じ目黒にある陳皮膚科が妊娠性痒疹に親身になってくれるというクチコミを発見。たまたま近所だったので半信半疑と藁にもすがる気持ちで予約。先生は中国人で、症状と今までの経緯を話したところ、「今の薬じゃ治りませんよ」と一刀両断。また、下着も綿に変えろと、グンゼのダサめの下着を紹介された。

ぬり薬は「カチリ デルモベート軟膏」という、真っ白でかなりニオイのきついものを処方された。どのようなニオイかというと、歯医者さんのような強い薬品のニオイだ。

デルモベート…なんとなく、ハリーポッターの「名前を呼んではいけないあの人」みたいなネーミングで強そうで気に入った。

なお、先生によると、この薬は塗ったあと乾くとポロポロと落ちてきて衣服や床につくのが難点とのこと。いや、それよりこのニオイの方が…と思ったが、痒みさえなくなるならそんなものは取るに足らない。チャラだ。

飲み薬は、引き続きポララミンのほか、同じくアレルギーを抑える「ジルテック錠」2週間分と、「セレスタミン」を出してくれた。セレスタミンはどうしても我慢できないほど痒い時用だ。

 

結果的に、これらの薬に助けられた。

具体的にどれが効果的な薬だったのかは判断できないが、おそらく「カチリ」だろう。

塗ったその日から多少かゆみがましになり、ポララミンとジルテック錠で眠れるようにもなり、昼夜逆転生活も徐々に治ってきた。

・改善(妊娠34〜35週)

カチリは2週間分もらっていたが、痒みが広がることを恐れてあまり痒くない部分も含めて全身に塗っていたら、1週間でなくなった。ちなみに、たっぷりつけると乾いてポロポロと落ちて汚らしい。皮膚をかくと爪にカチリがぎっしり詰まって手が臭い。自分から薬品の匂いを撒き散らしている気分だ。

足りなくなったカチリを再度処方してもらったが、痒みがだいぶ良くなってきていたので、今度はなくならないように慎重に薄く延ばして使うようにした。すると、効き目に変わりはなく、ポロポロ落ちてくることもなくなったので一石二鳥だった。

ただ、カチリを使い続けると皮膚自体が乾燥してカサカサになってくる。そのため、ヨモギローションの上に自前の無添加ボディクリームを塗り、その上にカチリを塗るといい感じだった。

この方法で確立し、1週間、2週間と経過した今、36週目。ほとんど痒みを感じなくなった。念のため風呂上りのヨモギローションとカチリを極薄く、ポララミン1錠だけは継続している。

結局出産前に治ったのだ。

それが、ヨモギローションが徐々にきいたのか、カチリやポララミンの効果なのかはわからない。ジルテックは飲まなくなり、ここぞという時用のセレスタミンも1度か2度しか飲まなかった。

最初からカチリを試していたらどうだったのか、、、わからないが、同じく辛い思いをしている人には参考にしてほしい。